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手作り石鹸について


石鹸は油脂とアルカリを混ぜることによって家庭でも作ることができます。最近石鹸を手作りされる方が多いようですが市販の石鹸と比べて手作り石鹸は何が良いのでしょうか? 手作り石鹸の長所と短所をあげてみました。

長  所
短  所
(1) 酸化防止剤や金属封鎖剤、合成香料などの肌トラブルになりやすい成分が入っていないため敏感肌、アレルギー肌にも優しい。
(1) 酸化防止剤、金属封鎖剤などが入っていないため変色したり石鹸に残っている油脂が酸化する場合がある。
(2) 材料を換える事によって硬さや泡立ち、保湿感、香りなど好みの石鹸が作れる。
(2) 材料に水酸化ナトリウムという劇物を扱うので注意が必要。
(3) 石鹸ができるときに保湿成分のグリセリンも一緒にできるのでしっとりした保湿系の石鹸になる。
(3) グリセリンが入っているため水分を集めやすく溶けやすい石鹸になる。
(4) 市販の手作り石鹸よりかなり安くできる。
(4) 作る手間がかかる。といっても慣れてしまえば1時間くらいからできる。

石鹸を作る上で、使用する上で気をつけていることをあげてみました。敏感肌でも使えるようにできるだけ刺激になりにくい、安全な材料を使用するように心がけています。

<油脂について>

食用グレードの植物性油脂、動物性油脂を使用しています(シアバター、ホホバオイルのみコスメティックグレード)。
また、ココナッツオイル、パーム核オイルには刺激になる”カプロン酸”、”カプリル酸”、”カプリン酸”が含まれている為、できるだけ使用しないようにしています。使用する場合は20%以下(一部除く⇒その場合は表示)の配合にしています。 ただ、ココナッツオイル、パーム核オイルには”ラウリン酸”という泡立ちをよくする脂肪酸が50%近く含まれているため使用感をよくするためには欠かせない油脂です。そこで、泡立ちをよくし使いやすくするためラウリン酸だけを取り出した脂肪酸”ラウリン酸”を使用するようにしています。ラウリン酸もあまり多く使用すると人によっては乾燥して刺激を感じる場合があるので10%以下の配合にしています。

<香りについて>

すべて100%ピュアな精油を使用しています。フレグランスオイルなどの合成香料は一切使用していません。また、精油の中でも直接肌につけることができる刺激の少ないラベンダー精油をメインに使用しています。その他の精油でも刺激になりにくいものを選んで少量使用するようにしています。

<色について>

すべて天然の素材で着色しています(クレイ、オイル、植物など)。
合成着色料などは一切使用していません。

<使用について>

手作り石鹸は市販の石鹸に比べてソフトオイルの配合が多いものが多く泡立ちが控えめで柔らかいものが多いです。泡立ちが少なく使いにくい場合は泡立てスポンジやネットなどを使用すると大変使い易いです。また、使用後はできるだけ水を切って乾燥させて置いておくようにします。 また、石鹸は弱アルカリ性のため、目や鼻などの粘膜に入るとかなりの刺激を感じますがすぐに洗い流せば問題はありません。

<保存について>

手作り石鹸には余剰な油脂や生成したときの副産物であるグリセリンが残っており、そのために保湿感が得られるのですがその油脂が酸化したりグリセリンが空気中の水を集め溶け崩れやすくなっています。保存は涼しい暗所でします。使用期限は石鹸の素材や保管方法によるため一概に言えませんが保管状態が悪いと短期間でも石鹸が酸化したりかびたりする場合もあります。夏など蒸し暑い時期に長く保存したい場合は石鹸がよく乾燥、熟成された状態で空気と光を遮断して低温の場所においておくのがいいかと思います。(紙などに包んで密閉容器に入れ冷蔵庫に保存など)

<使用期限について>
手作り石鹸は石鹸の中に油脂が残っており、そのために保湿感やマイルドな使用感が得られるのですが油脂は時間とともに酸化していきます。そして酸化した油脂は肌によくありません。ですので手作り石鹸は早めに使用したほうがいいのです。できれば解禁日から4ヶ月以内に使用するのがベストかと思います。ただ、石鹸の種類や保存方法によっては1年以上もつ場合もあり解禁日より4ヶ月たったからといって使えなくなるわけではありません。


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